魚探のセンサ−の取付け場所によって測深能力やノイズに大きく影響します。通常カタログ等に記載されている
深度表示は測深レンジで測深能力とは異なります。
実際に測深出来る能力は海底の底質、泥状か砂、岩盤状かによって変わりますが、センサーの取り付け状態によ
っても大きく左右されます。魚探の性能を十分発揮するためには、音波の透過の良い場所、ノイズの影響を受けな
い場所を選ぶ事が重要です。
取付方法は、船底に穴を開ける方法、舷側からパイプで海中に入れる方法、トランザムに取り付ける方法など直接
水中に出す方法と、物入れ、生簀の船底内側に取り付ける方法があります。
魚探センサーは直接水中に出す方が魚探本来の性能を発揮しますが、船体強度、走行時の不都合など、外部取
付したくないときは船内取付します。この場合、取付場所、取り付け方法によっては、魚探の性能が著しく低下す
ることがあります。
魚探センサー@〜Dは600W以下の比較的小型の魚探に使用されているもの、E〜Gは1kW以上の高出力機に
使用されているものです。CDはトランサム取付タイプです。
CDの形状を除いて船底を貫通して取り付けることが出来ます。オプションで取付金具が用意されているものもあ
りますが、通常FRP船の場合船底にセンサーのサイズの穴を開けセンサーを取付けて、FRP等で埋め込んでしま
います。このときセンサーをなるべく平坦になる位置で固定します。内側に凹ますと気泡を巻き込んで、映りが悪く
なります。船底に露出する部分は、波切りが良くなる様にします。(@はセンサー自体波切りが良い形状になって
います。)
小型船の場合、船内取付がほとんどですが、船体の形状(取付場所の傾斜)によって、直にシリコンやコーキング
剤で貼り付ける場合とインナーハルキットが必要になる場合があります。
どのセンサーも直接貼り付け出来ますがCとDはインナーハルキットでの取付はできません。このタイプのセンサ
ーが標準装備の機種は@またはAのセンサーを別途用意していますので、問い合わせてみてください。
1 スクリューや走行時の気泡の影響が少ない位置、また走行時にセンサーによってスプレーを上げない様取付し
ます。
2 センサーの傾きは10°以内であれば映し出される画像に影響しませんが、それ以上傾けると測深誤差や
画像が途切れがちになるので、10°以上傾斜のある船はストライプ部分に取り付けます。
3 センサーの面と船底に段差が出来ないようにし、2°〜5°傾けて取付けます。
センサーと船体の隙間はパテ等で塞ぎ水を巻き込まない様にします。
センサーの金具はタッピングビスで取り付けますがビス穴、金具と船体の接触面にはシール剤を塗布します。
センサーのコードを固定する際も同様にシールします。
4 雑音を避ける為スクリューからなるべく離して取付した方が無難ですが、舷側に寄り過ぎるとロ−リングによる画
像の途切れが生じますので、30p程度を目安に離してください。
排気口の近くに取り付けすると、排気で画像が途切れます。スクリュー同様離して取り付けしてください。
インナーハルキットはどのメーカーのオプション設定です。センサーの大きさによってインナーハルキットが異なりま
すのでサイズにあったものを購入してください。
メーカーで用意しているインナーハルキット
各メーカーの魚探センサーの形状、サイズは、出力がおなじであればほぼ同じです。Bのタイプが使用できます。
1 船底の厚みが厚くなるほど感度(測深能力)は低下します。1p以内
の場所を 選んでください。
2 船底が二重底の場合は取り付けできません。
3 インナーハルキットに注入する液はクーラントの水溶液です。
希釈率の指定はありません。かつてひまし油を使用していましたが
ゴムモールドのセンサーの中には膨じゅんするものがありますので
クーラントを使用してください。
4 インナーハルを接着する船底部分はサンダー等で塗装をはがしてください。
5 走行時の船底は歪を生じますので接着面がはがれ漏液することがよくあります。十分接着し、完全に接着した後
クーラントを入れてください。液量は船体が揺れても、センサーが液中に浸かっている程度に入れます。
T は魚探センサー画像@〜Bのセット方法
船底のセンサーの隙間が1〜2cm になる様容器を
切るかスペーサーを入れます。
U はE〜Gのセット方法
このセンサーは出力によってサイズが異なります。
サイズにあったものを選んでください。
6 センサーと船底との間隔は2p以内にします。広く
なると感度低下の原因になると同時に発信線(海
面線)の幅が広く(または二重)表示され、海面付
近の解像度が悪くなります。
7 センサーは海面と水平になる様取り付けますが、10°
内の傾きであれば探知には影響ありません。
魚探センサーは、取り付け金具を用いず、船底にシリコンやコーキング剤で直接貼り付けても使用できます。
生簀や物入れに取り付けるのが一般的です。生簀に取り付ける場合、必ずしも水が入っている必要はありません。
生簀内の壁面に取り付ける場合はセンサーと船底の隙間を2p以内になる様取り付けてください。魚探使用時は
必ずセンサーが浸かる程度に海水を入れておいてください。
1 船底の厚みが厚くなるほど感度(測深能力)は低下します。1p以内の場所を
選んで下さい。
2 船底が二重底の場合は取り付けできません。
3 接着する船底部分はサンダー等で塗装をはがし接着面に空気が残らない様接着します。
4 スカッパーの後ろにセンサーを取り付けると、泡切れの原因になりますので、スカッパーを避けて取り付けてく
ださい。
8 スカッパーの後ろにセンサーを取り付けると、泡切れの原因になりますので、スカッパーを避けて取り付けてくだ
さい。
インナーハルキットや直接接着する場合のポイントについて説
明いたしましたが、魚探の性能を十分発揮するためには音波の
通りの良い場所に取り付けることが重要です。
最後に音波の通りのよい場所の探し方について説明します。
● 魚探本体に電源コード、センサーを接続し電源を入れま
す。
● 感度設定を手動にし、画面上に反射信号を受信させま
す。
船が海上にある時は海底を、陸上にある時は陸地面を
表示します。
感度が高い場合やセンサーと海底、地上面が近い場合
は海面線とつながって表示されます。
● 画面上に右図の画面が表示できたら、センサーを船底
に押し当て尾の引きが一番長くなる場所を探します。
ポイント
センサーを船底に押し当てる時、センサーの振動面を水
海水で濡らしておくと、尾の引きが確認し安くなります。
尾の引きが長いほど音波の通りが良い所です。
船内取付の場合、船外から直接海中に浸けた時より感度は悪
くなりますが、船内では最も適した場所を探す事が出来ます。